発達障害と運動機能の関係
骨格細分化調整を受けた就学前の子供達の主な相談内容は
1、肉体発達、運動発達の遅れ、停滞(首座り不可〜立てない歩けない)
2、運動機能全般の低さ(手先の不器用、ぎこちない動き、体幹の弱さ、歩き方や走り方がおかしい)
3、対人面での問題(興奮しやすさや癇癪などに周囲が異常さを感じるレベル、自己コントロールが困難)
4、明らかな不良姿勢、脊柱側湾
5、アトピー、喘息などのアレルギー、慢性便秘、胃腸障害
6、頭部変形
7、向き癖、斜頸、斜視、尖足、眠りの浅さ、触覚過敏
8、知的面の停滞、遅れ(言葉の遅れ、理解度、自閉的傾向)
この中で最も、大きな変化が見られているのが1番です。例えば
・立てない子が立てた
・歩けるようになった
・発語数の増加
・2時間おきに起きていたのが5時間以上の連続睡眠になった
1と共に、2、6、7番が伴うことが多くみられます。3〜4歳までで立位獲得以前の子供の場合、8番が伴うこともありますが、そもそも8番自体がこの年令では断定が難しいことと、事例数としてもまだ少数のためデータとしては採用段階にありません。
しかし、独歩獲得、就学以降に相談に訪れた3、8番の子供では
変化が多くみられていることから、今後も要検証事項となっています。
変化が乏しいものとしては5番が挙げられます。筋骨格要因の場合もありますが、食生活を始めとした生活指導による変化の方が顕著です。
発達障害に関する近年の研究では「運動障害」が共通して見られること、「乳児期の発達、運動の遅れや知覚機能の異常」を指摘する報告が多くなっています。
また、胎中での運動内容の違いが、誕生後の「運動」「知覚」での発達の違いを生じさせている可能性と、発達障害の関連についての推測については、以下の著書の中で述べられています。
日本赤ちゃん学会理事長、小西行郎先生の著書
「発達障害の子供を理解する」の中で、発達障害児の運動の問題は、次の5つに分類出来ると書かれています。
1、姿勢を保つのが困難
2、手先が不器用
3、特定の運動発達の顕著な遅れ
4、集団行動で行動の最初のタイミングが皆とズレる
5、うまくいかないのに同じ行動を繰り返す