首座りの重要性①
「Mちゃんの事例からの考察」
Mちゃんの発達経過をおおよその平均と比べてみます。
喃語9ヶ月(遅め)平均4〜5ヶ月
ずり這い11ヶ月(遅め)平均7〜8ヶ月
ハイハイ1歳1ヶ月(遅め)6ヶ月〜10ヶ月
首座り完了もほぼ同時期
1歳5〜8ヶ月一人歩き(遅めだが平均範囲)平均1歳前後
文字だけで見ると
「ちょっとゆっくりめ、のんびりやさんな子なだけ」
と思われる方もいるかも知れません。
Mちゃんの事例でのポイントは
・明らかな頭部変形、
・右半身C字の強い縮み、
・左脚捻れ(左足部内反)があり、
「首座り完了までが、とても長い時間がかかった」
という点にあります。
このように見て分かる様な明らかな不自然さが、
「全くない」という場合は
「ちょっとゆっくりめ、のんびりやさんな子なだけ」
とも思います。
Mちゃんの場合、
「頭部の歪みが原因で首座りの困難さが生じている」
ので、この点が解消されない場合、
①ずっと首が座らないまま、
②何年がかりで首座りが進む、
③「何とか首が座ったかのような状態に頭を起こすことが出来る」ところまでいく
かの、いずれかになります。
骨格細分化調整での重症度の目安は
「頭部の膨らみ具合、変形の大小」
ですが、同時に
「月齢との発達具合の開きが大きい」
程、重症度が高くなります。
これは時間が経つほど、マス目の歪みの量は増えて、
複雑化していくためです。
またそれに伴い、
筋骨格的にも変形が進む可能性も高まります。
Mちゃんの事例では、最初の難関、
首座りが調整により発達を促すことが出来たことで、
ずり這い開始こそ遅めでしたが、
その後は順調な発達路線に向かい、
一人歩き開始は、ほぼ平均範囲になりました。