頭部の歪みと成長への影響、斜頭
1歳9ヶ月、U君。
どういう訳か、右側だけ全く歯が生えてきません。
その為か、うどんやおかゆのような
柔らかいものは食べるのですが、
肉などの固めで咀嚼回数を多く必要と
するものは食べようとしないとの事。
成長に差し支える事を心配されてのご相談でした。
医療機関では低緊張に伴う発達の遅れとの事。
また外反扁平足もありますが、
こちらは矯正器具でかなり改善されたとの事。
ご家族としては、U君の頭の形も気になっており、
その事も影響しているのではないかと思い
調べていた所、当HPに辿り着いたとの事でした。
U君の頭部は右半分が前方、左半分が後方の
平行四辺形の様になっていて、
それに伴い耳の位置も左右が違います。
立位では、X脚の方向にあり、
各関節や足根部に垂直に体重が乗るのは
難しい状態でした。外反扁平足も、
その為に起きていたと思われます。
初回、右側頭部を中心にマス目の歪みを調整。
全身汗だくで泣き叫ぶ中での調整でしたが、
調整後はニコニコ手を振って帰っていきました。
その後、明らかな変化をご報告頂けました。
調整後、あんなに生えてこなかった
右側の歯が生えてきたのです。
そして、せんべいやラムネ菓子といった
硬めの物を自ら口にしはじめたとの事。
リハビリの先生にも
「何か顔が変わった感じがします」
と言われたそうです。
しかし、まだマス目の歪みが大きく、
全身に捻れを生じさせているので、
走り方に不自然さが現れます。
今後は、この捻れの状態と、
走り方の変化を追っていく事で
調整の経過をみていく事になります。
頭部の圧迫が歯の成長に何らかの影響を
与えていた可能性のあるこの事例は、
歯だけの問題ではなく、
頭部の圧迫が成長に及ぼす影響と、
マス目の歪みを整える事による可能性を
更に深く掘り下げる必要がある事を認識しました。